ソーシャルサーカスとは、社会貢献を目的とするサーカスのことです。通常のサーカスと同じように、子供からお年寄りまで様々な人が楽しめる内容になっていますが、ソーシャルサーカスが特に対象とするのは、経済的に恵まれていない人や障害を持った人です。
ソーシャルサーカスは様々な形で開催されます:
- 病院、介護施設、学校などの施設でボランティアパフォーマーによるサーカスのパフォーマンス。この場合は参加者がリハーサルを重ねて、ストーリー性やテーマのあるパフォーマンスをする場合と、いくつかの短いパフォーマンスの場合があります。通常は一時間以内のパフォーマンスになり、室内でも野外でも開催可能です。
- 参加者がサーカスをテーマとしたゲームや芸を楽しむ「プレイ・ショップ」(遊ぶワークショップのこと)。講師がシェアするスキルは参加者の年齢や体力及び会場の種類で決まります。例えば、フラフープのプレイ・ショップを介護施設で開催する場合と、女性専用の避難所で開催する場合の開催内容は異なりますが、どれも楽しめる内容になります。
- 本格的なサーカスパフォーマンスが開催できない施設の場合、例えば病院で他の患者への影響が懸念される場合などは、「思いやり訪問」というパフォーマンススタイルがあります。少数のパフォーマーが施設を訪問し、小規模でジャグリング、歌、シャボン玉などのパフォーマンスをします。
- サーカスコースでは、講師が参加者に対してサーカスを開催する方法などを教えます。コースは数日間から数週間に及ぶもので、サーカスの訓練、リハーサル、そして演出の手法を含みます。最後に参加者が自らサーカスを開催します。卒業生は継続的に参加したり、または講師のサーカスに入ることもできる場合があります。
個人にとってのソーシャルサーカスのメリット
- プレイする楽しみ – サーカスは楽しいから、喜びを体験できます。
- 創造性 – 新しいアイディアを考えたり、心を開いて新しい概念を受け入れられるようになります。
- 健康 – 運動神経を強化したり、総合的な健康状態の向上につながります。
- 自信 – 達成感を体験することにより元気になり精神的に強くなります。
- コミュニケーション – 複雑なアイディアや考えを共有できるようになります。
- チームワーク – 他のメンバーと協力する中で、相手を信頼し、相手から信頼を得るようになります。
- 成長 – サーカスでの成功体験により更なる目的へ頑張れるようになります。
地域に対するソーシャルサーカスのメリット
- 観客の喜びがその関係者、家族、介護人、先生たちにも広がり、そしてコミュニティーにも広がります。
- 地域そのものが思いやりと想像力に溢れる場所として知られるようになります。
- ソーシャルサーカスの開催に当たり、様々な背景と年齢層の人々が集まり同じ目的に向かって協力をします。
- 普段あまり触れることのないコミュニティーの弱者(年寄りや障害者など)との交流のきっかけとなります。
2010からSpin Matsuriは色々なソーシャルサーカスプロジェクトを参加しました。
タイランド Spark! Circus (2013, 2016)
ミャンマー International Juggling Festival (2015)
インド Hillhacks (2014, 2015)
日本 Niko Niko Taishi (2012)
国際 World Hoop Day ( 2010〜)